ファーストコンタクトは学生の時。

いまはなきスターターというセットを買って、友人と遊んでみたのがマジック・ザ・ギャザリングに触れた本当の最初です。

当時はネットで調べるなんていう選択は存在せず。
ルールを学ぶにはスターターの中に一緒に入っていた、小さく(カードと同じ大きさ!)分厚く、わかりづらい説明書を読んでなんとなくやってみるぐらいのことしかできませんでした。

たぶん5回も遊んでいないんじゃないでしょうか?

仕方ないといえば仕方ないのですが、根本的にルールなどについて、何が正しくて何が間違っているかを確かめるすべもなく。その場でお互いがルールを考えながらすすめるカードゲームを楽しいと思うことは、なかなか難しいのではと思います。

効果や解決方法のわからないカードは、そもそも使いようがなかったりしてしまうのですから、ゲームの進行そのものがストレスであり、やりとりの面白さなど生まれるべくもありません。

それ以来、カードゲームに触れることなく。
〇〇~年が過ぎました。結構な年月が。


ある日。

会社の知人の家に遊びに行ったときのことです。なんか奥からケースを引っ張り出してきて、「カードゲームやろうぜ」みたいなことを言い出しました。割と唐突に。

それこそが、十年以上ぶりに見た「マジック・ザ・ギャザリング」でした。

この時の我々が、特にやることもなかったというのも大きな要因でしょうが、それにしたってなぜカードゲームなのかと。我々も結構いい年齢のオトナであるし、カードゲームってその、何ていうか……、ねぇ? 私が長い年月を経るうちに、カードゲームというものにそれなりの偏見のようなものもあったのです(でも、しょうがないでしょう?)。

だって、そもそもカードゲームなんてものが面白くないと思っていたのです。

よりによって、あのルール不明のマジック・ザ・ギャザリングとは。(自分にとって)
なにより実際やってみたあの頃は、ぜんぜん面白くなかったんだもの!(当たり前)

しかし話の流れ上、気乗りをしないまましぶしぶやってみることに。

ただそのすすめた当人も昔にやっていただけであり、デッキはその頃に組んでいたものが2セットあるだけぐらいだったと思います。

軽くルール説明を受けてから、とりあえずゲームをはじめました。

あ、少しマジック・ザ・ギャザリングのゲームの思い出という観点からは話がそれますが、この時にすごく驚いたこと。
カードの枠が白いのも「?」、とは思いましたが、カードの真ん中右ハジに、なんか変なマークがついている……。

なにこれ? と訊ねると、なんとこれによって出た弾(エキスパンション)と、レア度がわかるという超便利なすぐれものとのこと。自分が買った頃は、こんなマークなかったと言うと、いやこれがついてないの見たことないと言われて、むしろ昔の自分の記憶を疑いました。

それほど、時間があいていたということでもありますが、カード自体の機能性が上がっているというのが衝撃だったのです。なんというか、本当に昔のままというイメージしかありませんでしたから。

で、ゲームやってみたわけなんですが。結果など書くまでもないでしょうが。
まぁ、これが面白くてね。
人生に置いて何回目かの「食わず嫌い、偏見はいかんなあ」という戒めとすることになりました。


これが、およそ3年前ぐらいの話です。
ちょうど、基本セット「M 12」が出るころでしたから。

改めて思い返すと。
このカードゲームの「原初の体験」こそが、今の自分のもっとも土台となっている部分。今の自分が、いわゆる「簡単に」アドバンテージをとるようなカード、行為が好きではない理由。

それは、自分にとってのカードゲームの面白さは、相手とのやりとりそのものだと、又はそうであってほしいと思っているからです。そりゃあゲーム自体にも勝てたほうがより楽しいとは思いますが。

もっともっと根本的には。

楽しみ合うために、もてなし、もてなされたい。

これがあるからこそ、このあとの不毛の時期にも耐えて、希望を抱いてマジックを続けて行けたのだと思います。

正確には覚えていませんが、ここからたぶん一年以上。
知り合いらしい知り合いもなく、一人でマジックを続ける期間がやってきます。

次回。
なぜこの間にマジックをやめることなく、いつ来るともしれない楽しいゲームができる日を夢見て、希望を捨てずに続けることができたのか? というお話。

冷静に考えると、よく続けれたな自分……。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索